Material

素材について

バテンレースは、綿・麻など自然素材の糸やブレード(布テープ)、生地を組み合わせて製作します。
吉田バテンレースでは、バテンレースの主要素材であるブレードも一から製造しています。

ブレード

ブレードは幅1センチほどの布テープで、図柄を形成するベースとなる、バテンレースの特徴といえる素材です。
専用の織機(製紐機~せいちゅうき)に糸をかけて編んで作られ、伸縮するバイアスに織られています。吉田バテンレースでは何代にもわたり受け継いできた機械を使い、ブレードから製作しています。
主に白やオフホワイトなどのカラーの綿糸で織る綿ブレードが中心。色糸や麻・絹糸・金糸など、糸を変えることで、既製品にはない様々な種類のブレードも作ることができます。

糸と生地、素材へのこだわり

糸は基本的にブレードと同じ色・素材のものを使用します。ブレードをつなぐ縫い糸と、かがり用の糸の2種類を使い、図柄を形にしてから、かがり模様でうめていきます。

テーブルクロスやピアノカバーなどの大きな製品、洋服・小物には、形やデザインに合わせて、コットンやリネンの生地を使用します。
生地は素材にこだわり、その一つが同じ新潟県の工芸品として知られる「小千谷縮」を使用した製品です。しぼのある麻生地の涼感を生かした日傘や夏用ブラウスの素材として、レースと組み合わせています。

そのほか、日傘に使用している持ち手や棒は、樫の木を約1年間乾燥してから加工した、手の込んだもの。バテンレースと同様、手仕事の良さを感じさせる素材選びにこだわっています。

伝統あるバテンレースの風合いを損なわないよう、素材選びからこだわって、製品づくりを行っています。